令和初の京都21世紀教育創造フォーラム、立命館にて開催

企業の業態や学校、教職員と学生・院生さらには地域の違いなどを越え、ともに交流し学び研磨し、そして情報発信する場作りを目指すことを目的に設立された「京都教育懇話会」。その主な事業の「京都21世紀教育創造フォーラム」が、去る5月26日(日)に立命館朱雀キャンパス大講義室にて催された。

 2007年から始まった本フォーラムは、今回で12回目。当初は京都の産学公とメディアで組織する本実行委員会が、時代を担う子供たちの教育と向き合い「大人社会は今、何ができるか」をテーマにして、京都からの提言として問題提起。それをもって全国に発信することを通じて、次世代教育への関心を高めるきっかけとなったのが事のはじまり。今回のテーマは「グローバル人材育成の要諦、次世代はその目を世界に開け」。まず、立命館アジア太平洋大学学長を務める出口治明氏による基調講演。エビデンスに基づいた国際社会で必要な人材の要件、大学の役割などについて出口氏は切切と語っていく。続いて元外務事務次官の薮中三十二氏によるグローバル人材育成についての問題提起後、同氏のファシリテーターのもと、堀場製作所の代表取締役会長の堀場厚氏、京都市長の門川大作氏、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏によるパネルディスカッションを行った。当日参加していた高校生を中心に、予定時刻を過ぎるまで活発な質疑応答もあり、参加者一人一人の当事者意識の高さが伺えた。何はともあれ、京都から新たな次世代教育モデルの創造に向け、意義のある学びの場となったことは言うまでもない。次回の京都教育懇話会の例会は8月2日(金)。

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