株式会社花まるラボ(東京・文京区、川島 慶 代表取締役)が開発・運営する、Android/iOS向け思考センス育成教材アプリ「Think!Think!(シンクシンク)」が、Google Play Awards 2019「Best Social Impact」部門のTOP5に選出された。
(https://developers-jp.googleblog.com/2019/04/and-2019-google-play-award-nominees-are.html)
本アワードは、世界最大級のアプリアワードとして毎年開催されており、対象作品は、全世界のAndroidアプリの中で、この12カ月の間にリリースもしくは大きなアップデートを行ったアプリから、品質や革新性といった基準に基づいてGoogle Playチームからなる審査員によって選出されている。
シンクシンクが選出された「Best Social Impact」部門は、世界中のコミュニティ(特に健康、教育、危機対応、難民、識字といった分野)に対してポジティブなインパクトをもたらしたアプリが選出される部門。
シンクシンクは、世界中の子どもたちの「意欲格差」を解消し、考える楽しさを届けることを目標に、これまで150ヶ国、累計100万人に使われている。アプリの特性を活かした楽しいパズルや迷路、立体図形などを用いた問題群で、考えるチカラを育てるアプリだ。
また、JICA(国際協力機構)委託事業として、カンボジアにおいてシンクシンクを用いて「思考力教育の導入」事業を推進しており、1,500人を対象に実証実験を行うなど、同国の教育に貢献すべく、取り組みを続けております。こういった取り組みが評価されたことが、今回の選出につながったと考えている。
カンボジアでは、この結果を踏まえて、来年度から一部の学校において、授業カリキュラムに正式にシンクシンクを取り入れた取り組みが開始される予定だ。
一般家庭だけでなく、世界中の公教育や公共施設、学習施設なども含め、一人でも多くの子どもたちに「意欲や知的な躍動を引き出す」コンテンツを届けられるよう、今後も事業を展開していく。
▼ カンボジアにおける取り組みについて
JICA「中小企業海外展開支援事業」の採択を受け、シンクシンクとその知見を活用して、カンボジア王国において、思考力教育の導入事業を手がけている。
取り組みの一環として、1,500人の小学1 – 4年生を対象に、3ヶ月間、シンクシンク実施群と非実施群に分けて実証実験を行った結果、シンクシンク実施群が算数やIQテストの結果において、偏差値ベースで6ポイント以上、非実施群を上回った、というもの。これは慶應義塾大学の中室牧子研究室に外部評価を受け、論文としても発表される予定だ。
この結果は、特定の属性(性別や親の収入、職業など)に偏ることなく全ての属性に対して得られており、シンクシンクが、全ての子どもたちにとって有意義な教材であることが、一定程度証明できたと考えられる。