「私の夢中は誰かを動かせるか」 英語と探究学習のプレゼン大会が初開催

1月27日、中高生のための英語プレゼンテーションコンテスト「Change Maker Awards」が都内で初開催された(主催:一般社団法人 英語4技能・探究学習推進協会)。本コンテストは英語4技能×探究学習にスポットをあて、「私の夢中は誰かを動かせるか」というテーマに基づき発表をおこなうもの。全国から99校・102チームの参加があり、選ばれた20チームが集った。

冒頭、英語4技能・探究学習推進協会の代表理事 辻村直也氏が挨拶した。「中高生がお互いを高め合えるコンテストが、英語や探究学習にもあればいいと常々思ってきて、ようやく開催する運びとなりました。このコンテストは単に英語の技術のみを比べるのではなく、お互いに競い合い、可能性を切り拓くための機会です。ぜひ頑張ってください」。

大会では、上位3チームに海外留学の支援金を用意しているほか、グローバルリンク賞として、シンガポールで開かれるアジアの英語プレゼンテーション大会の参加権と渡航費も授与される。

男子のみ、男女混合、1人など、多彩なチーム編成の20組は、「アイルランド音楽が世界を変える?」「感染症と私たちの意識」といった、それぞれが選んだ題材に基づき英語で発表した。なかには中高生とは思えないほど堂々とした佇まいでプレゼンする生徒もいた。発表後は4名いる審査員から次々に英語による質問が投げかけられ、皆一生懸命それに答えていた。

全てのチームの発表が終わると、いよいよ表彰式がおこなわれた。その結果、銅賞に輝いたのは札幌静修高等学校、玉川学園高等部、甲南高等学校から出場した3チーム。銀賞を獲得したのはクラーク記念国際高等学校、郁文館グローバル高等学校から出場した2チーム。そして栄えある金賞を手にしたのは、市川高等学校から出場した1チームであった。女性2名によるこのチームは『誇れ』というタイトルのもと、失敗を誰かの役に立たせようという内容でプレゼンしている。2人は喜び勇んで壇上に駆け上がると「たくさんの時間をかけた甲斐があった。校長先生や、指導してくれた人たちに感謝したい」と謝意を述べた。また、グローバルリンク賞は、品川女子学院のチームが受賞した。

金賞を手にした市川高等学校チーム

審査員は「失敗は成長の糧という、筋の通ったシナリオが素晴らしかった」と評した。こうして画期的なコンテストは盛況のうちに幕を閉じた。今後も継続的に開催する予定ことで、生徒たちにとってはこの大会が思考力・判断力・表現力を鍛える機会となるに違いない。

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