探究型、国際教育を推進する4校が合同で学校説明会を実施

 2018年11月11日、武蔵野大学附属千代田高等学院でユニークな私立学校の説明会が開催された。

 前半は、青翔開智中学校・高等学校の織田澤博樹副校長、武蔵野大学附属千代田高等学院の荒木貴之校長、札幌新陽高等学校の荒井優校長、武蔵野女子学院中学校・高等学校の日野田直彦校長が、中学3年生とその保護者に向けて、プレゼンテーションした。

 青翔開智中学校・高等学校は、校舎全体が図書館であり、いたるところに本棚が設置されているなど、学ぶ環境が特徴的だ。その中で、例えば、鳥取市内の企業と連携し「課題解決型の職場体験」を実施するなど、探究型の学びを実践している。

 武蔵野大学附属千代田高等学院のIQコース(文理探究)では、探究活動の成果として、高校2年次までに卒業論文の制作が課される。2017年には、図書館を大幅にリニューアルし、最新の設備を備えた「ラーニングリソースセンター」を新設。図書館の機能だけでなく、探究活動や生徒それぞれの関心に合わせた学びを深められる設備となっている。また、国際バカロレア認定校でもある。

 札幌新陽高等学校は、昨年探究コースを開設した。各業界で活躍している人や企業を招き、実践的な学びが行われている。2019年の学校パンフレットは、文筆家の松浦弥太郎氏とともに、生徒が編集・制作するなど、積極的にアウトプットの機会を設けている。

 武蔵野女子学院中学校・高等学校は、来年度から男女共学化し、武蔵野大学中学校・高等学校へ校名を変更する。3年以内にハーバードなどの海外トップ大学の合格者を出すことを目標に掲げ、グローバル時代に対応した教育を推し進める。土曜日の3、4時間目は、企業や外部の人と協働した学びの時間にする予定だ。

 これらの学校に共通するのは、ICTの利活用を積極的に進めていること。探究型、国際教育を進める上で、ICTの利活用は必要不可欠だということがよくわかる。

談会には中学生たちも参加し、意見を交わした

 後半は、〝ビリギャル〟こと小林さやか氏がモデレーターを務め、来場していた中学生も参加する形で座談会が開催された。学校選びから受験、将来についてなど多岐にわたり、意見を交わした。 当初は戸惑い気味だった中学生たちも、自由闊達に意見を言える雰囲気が醸成され、それぞれが自分の考えを自分の言葉で話す姿が見えた。また、保護者からは東京だけでなく、地方の特色ある学校を知れたことは大きいという声も聞かれた。

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