10月29日、英会話学習アプリケーション「TerraTalk(テラトーク)」を運営するジョイズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:柿原祥之)は、出版社・通信教育等の教材提供企業に向けて、既存の教材のデジタル化およびAI英会話学習機能の搭載が行えるプラットフォーム「TerraTalk Connect(テラトークコネクト)」の提供を開始した。
ジョイズは、100以上の学習コース、シチュエーションに応じたAIとの英会話を通じてスピーキングを学習できる英会話アプリ「TerraTalk」を提供している。本プラットフォームにはそこで培った知見が生かされている。
同時に、ジョイズは「TerraTalk Connect」を使った第1弾の教材を株式会社桐原書店(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:門間正哉)と共同開発を行っていることも発表した。同社の英語学習参考書『総合英語FACTBOOK これからの英文法』(以下、FACTBOOK)と連動したAI英会話教材の提供を、2019年4月より開始する。
この背景には、スマートフォンなどを活用した勉強スタイルが一般的となってきたことがある。『FACTBOOK』にも、アプリやスマホと連動して学習できる環境が求められており、「TerraTalk Connect」の提供および桐原書店との共同開発に至った。
開発される教材は、『FACTBOOK』の単元に沿って、例文を用いたAIとの会話学習で構成される。これによって、生徒は『FACTBOOK』で学んだ文法をAIとの会話の中で発話練習することが可能になり、文法を意味だけでなく、表現や使い方も英会話を通じて実践的に学習することができる。そして、これまでは読者は書籍から提供される情報を受動的に享受してきたが、「TerraTalk Connect」を利用すれば、読者から書籍に対する発信も行われることとなり、読者と書籍において双方向でのコミュニケーションが可能となった。
また、『FACTBOOK』と連動した英会話学習の記録、AIによる英会話力の評価や苦手分析も管理できるように設計される。自宅で基礎内容を予習し、授業では各生徒に合わせて疑問点の解決や応用学習に取り組む反転授業に本教材を活用することも想定されている。
「基礎内容や自分の課題を把握した上で授業に臨むことができ、生徒の積極的な授業参加を促すことができるほか、アプリを活用したオンライン学習による学校外での発話機会の増加により、アクティブラーニングを推進することも可能となります」と、ジョイズは説明する。
今後は学校の教科書への対応も視野に、来年の本格提供に向けて様々な企業との共同開発を予定している。