ウィンドウズデジタルライフスタイルコンソーシアム(以下、WDLC)会長の梅田成二氏(日本マイクロソフト株式会社執行役員コンシューマー&デバイス事業本部デバイスパートナー営業統括本部長)は7月17日、林芳正文部科学大臣を表敬訪問した。WDLCは、情報機器や情報サービスの業界をこえた連携によって、新たなデジタルライフスタイルの提案を目指す業界団体だ。2007年11月に設立され、現在の参加企業は114社。本年6月20日より「MakeCode×micro:bit 100プロジェクト」を推進しており、林文部科学大臣にその活動とこれからの新しい取り組みを報告した。
「MakeCode×micro:bit 100プロジェクト」は、2020年度から始まる小学校でのプログラミング教育の必修化に伴い、ICT教育への熱が益々高まる中で、学校のプログラミング教育を応援するプロジェクトだ。
MakeCodeは、マイクロソフトが開発したオープンソースのプログラミング学習環境で、ブロックを操作し組み合わせることで、視覚的に操作が可能。カバーする領域は幅広く、初等教育から高等教育までのプログラミング教育に対応している。
一方、micro:bitは、イギリスのBBCが教育用に開発したマイコンボードで、加速度や光、温度を感知するセンサー類やLEDを内蔵している。MakeCodeと組み合わせることで、「部屋が暗くなったらLEDを光らせる」といったプログラミング内容が体感的にフィードバックされる。
このプロジェクトでは、プログラミング教育に大きな期待と関心を持つ小学校/教育委員会100団体に、「micro:bit」を20個ずつ、合計2000個が無償提供される。各小学校、教育委員会は、WDLCが開発した「プログラミング教育授業案」やサンプルコードを参考にしながら、独自に授業を実施し、授業の実施報告書を提出することになっている。
WDLCは、各小学校、教育委員会から提出された実施報告書をもとに、新たな「プログラミング教育授業案」を制作し、実践したプログラミングコードなどと合わせてサイト上に公開する予定だ。新たなアイデアとケーススタディの蓄積を目指す。
また、当初の想定以上に多くの申し込みがあったことを受け、予定していた100団体の枠を200団体に拡大し、7月17日より追加募集を開始。プロジェクト名も「MakeCode×micro:bit 200プロジェクト」に変更する。
表敬訪問の席で、林文部科学大臣は、実際にMakeCodeとmicro:bitを使ったプログラミングを体験し、高い関心と今後に期待を寄せた。