株式会社ドゥ・ハウス(東京・港区 高栖祐介代表)は、自社のインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用し、全国に住む20歳以上の既婚男性で子どもがいる人を対象に「家事・育児」に関するWEBアンケートを実施した。調査期間は2018年1月25日(木)~1月30日(火)。有効回答は914人から得た。
パパの家事・育児への関与は平日では「1時間未満」が約8割を占める
パパの家事・育児への関与を、平日・休日それぞれについて聴取したところ、全体では、平日の家事は「1時間未満(45.1%)」、育児も「1時間未満(36.8%)」が最も高くなった。また、家事・育児とも次いで「全く関わらない・関われない」が約35%を占めた。
休日の家事では「1時間未満(37.7%)」、育児では「全く関わらない・関われない(28.6%)」が最も高くなった。ただし、小学校低学年以下の子どもがいる層でみると、特に休日の育児では「3~4時間程度(28.8%)」が3割近くを占め、「10時間以上(10.4%)」も1割強という結果となった。
小学校低学年以下の子どもがいる層の8割は、育児を楽しんで行っている
家事・育児を「楽しんでいるか」と尋ねたところ、「楽しんでいる+まあ楽しんでいる」の合計が家事は全体で55.8%に対し、育児は全体で69.3%となった。家事・育児とも小学校低学年の子どもがいる層のほうが、小学校高学年以上の子どもがいる層よりも楽しんでいる割合が高く、育児では82.9%に達している。
夫婦の会話は、子どもの年齢が小さいほど『子どものこと』が主になるが、「テレビなどの雑談」は、子どもの年齢問わずよく話されている
普段、配偶者と話す内容は、全体で「子どもの様子、健康、躾等子ども本人のこと(55.6%)」が最も高く、次いで、「テレビの内容など雑談(49.0%)」、「家族旅行やレジャーに関すること(44.4%)」となった。
小学校低学年以下の子どもがいる層では、「子どもの保育園や学校行事など子ども周りの環境のこと(56.5%)」が半数以上を占め、小学校高学年以上の29.8%と、26.7ポイントと他の項目と比べて最も差が大きいことがわかった。
子どもが小さいほど、『子どものこと』に関して話している様子が伺えると共に、子どもの年齢問わず、「テレビの内容など雑談」をよくしている様子も伺えた。
20時頃まで残業する層は「自分の時間がもてないこと」、20時以降まで残業する層は「子どもとの時間が持てないこと」に悩んでいる
現在の家事・育児の悩みを小学校低学年以下の子どもがいる層に着目してみると、最も高かったのは全体で、「子どもとの時間がもてないこと(16.7%)」、次いで「子どものパパ同士で何を話していいかわからない(11.4%)」、「家事・育児で自分の時間がもてないこと(11.0%)」の順となり、「特に困っていること、悩んでいることはない(40.8%)」が4割強を占める結果となった。
終業時間ごとでは、『残業20時以降まで』の層で「子どもとの時間がもてないこと」が約3割を占め、「子どもが「ママのほうがいい」ということ」が他の属性よりも高く、1日の中で仕事が占める割合が高く、子どもに関われない寂しさが伝わる。
一方、『残業20時頃まで』の層では、「家事・育児で自分の時間がもてないこと(16.5%)」、「子育ての考え方について配偶者とズレがある、意見が合わない(16.5%)」が、他の属性よりも高くなっています。20時頃までの残業が常態化されていることに加え、終業後に家事・育児に関われる時間があるがゆえのジレンマを抱えているのかもしれない。