巻頭言
謹賀新年
冬期行事を成功裏に終えたことと拝察する。
今年度から5年程をかけ、教育改革が大きく進む。小学校英語教育の低学年化と授業時間の増加に始まり、プログラミング学習導入、英語4技能化、アクティヴ・ラーニングなどなどメニューは目白押しである。そして、改革のピークは20年度の新学習指導要領導入と大学入試改革であろう。また、地味ではあるが、指導要録の改訂が学校の働き方改革にリンクしたりもする。細部がまだ明確でない部分は残るが、大枠は全て判っている。よもや対策に怠りはないことであろう。
ここでは改革の是非は問わない。
これまで学習塾は数々の教育改革に対応してきた。高校入試改革然り、「ゆとり教育」対応然りである。市場ニーズに応えてきた。新たな需要を喚起した。だから、毎年発行される「学習塾白書」にある通り、子供の数は減少すれども、市場規模は縮小していない。公開企業だけに絞れば、売上も利益も増加傾向にある。ドラッカー云うところの「顧客の創造」を成し得ているからだ。これが学習塾が社会貢献している証拠である。
今般の様々な、そして大きな教育改革においても、市場に新たな教育サービスを投入し、社会貢献して欲しい。売上や利益を挙げる、上げるために投入するのではなく、あくまでも顧客を創造するため、社会貢献するためである。教育の変化に対し、一人でも多くの子供もたちの役に立って欲しい。奮起を期待する。
(如己 一)
目次
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- 18 CatchUp01 株式会社グランシップ
高校生バイト講師でも教室運営が可能に
新たな自立学習型システム「スマスタ」が登場 - 20 CatchUp02 意伸学院
沖縄の教育水準を底上げしたい - 22 CatchUp03 株式会社学研スタディエ「G-ALCS」
ICTを使うことで、新たなカタチの塾を創出する - 24 挑む私学 1 追手門学院大手前中・高等学校
- 27 目次・巻頭言
- 28 NEWS ARCHIVES
- 52 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 53 【特集】
編集部が選んだ重大ニュース2017 - 63 注目のキーワード2018
- 64 Special Report 1
セブのベイサイドにコンセプトが異なる4つの語学スクール
Bayside English Cebuの魅力に迫る - 68 TOP LEADER Interview
新しい視点と発想で、私学の価値を伝え続ける
株式会社 日能研関東 - 74 CatchUp04 有限会社わかば塾
書店の中にある「アカデミックカフェ」 わかば塾 - 76 CatchUp05 市進教育グループ
体験+異文化コミュニケーションにより、
生きていく力を育む学童保育「ナナカラクロス」 - 78 挑む私学 2 清風南海中学校・高等学校
- 80 教育サービス業界 企業研究(63) 株式会社サインウェーブ
- 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(288)
- 84 Special Report 2
Hero Interview
敗者復活からグランドチャンピオンの栄冠を獲得 - 86 疾風の如く(103)
ラルース学院(兵庫県)
院長 荒谷 やよい さん - 88 好機到来(33)
メープルリーフ インターナショナルスクール
学院長 アーニー・イズミさん - 90 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(56)
- 92 白書界隈徘徊話(34) 西村克之
- 94 自ら動き出すチームにする方法(40) 中谷彰宏
- 96 陥穽葉書(10)
- 98 もしも科学の視点が塾であったなら(8)
- 100 塾の家計簿(8)
- 102 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(54)
- 103 芸術見聞録(54)
- 104 高校生からの子育てハイウェイ(33)
- 105 塾長の机
- 106 為田裕行の「教育ICT行」(34)
- 108 新・授業改革を目指して(100) 石川幸夫
- 110 林明夫の「歩きながら考える」(149)
- 112 塾悟性論(11)
- 114 咲かせよ桜(37) 小林哲夫
- 118 論点2018(1) 姿を見せ始めた新たな教職課程
- 122 編集後記 良くできた英語教材「We Can!」。だが・・・
- 124 Book Review
- 126 塾長のためのガジェット講座
- 18 CatchUp01 株式会社グランシップ
※ 未之知也(いまだこれ知らざるなり)は休載します。