金沢工業大学、AI人材育成に向けたプログラムを開講

金沢工業大学は日本IBMの協力により、AI人材育成のための社会人向け教育コース「AI ビジネスエンジニアリングプログラム」を同大学の虎ノ門大学院で2018年春から開講する。

ビジネス課題解決のためのAIプロジェクトの企画立案からAI活用の法的課題、運用、実際の導入事例をもとにしたケース・スタディーやディスカッション、最先端技術のハンズオンなど、ビジネスとテクノロジー両面でのスキル育成を図る。同コースの提供により金沢工業大学は、AI活用の需要がさらに高まる産業界において即戦力となる人材の早期育成を目指す。

金沢工業大学では、昨年11月から教職員による学生指導にIBM® Watson およびIBM Watson Explorerを活用し、学生一人ひとりにあった学修機会を的確かつタイムリーに提供することで、学生の自己成長を支援する「コグニティブ・キャンパス」の実現を進めてきた。このようなコグニティブへの取り組みを背景に、より現実的な課題をAIの活用により解決できる人材を育成するため、教育プログラムの開講を決定した。
日本IBMがWatsonに関する教育コース開発で学校法人を支援するのは初めての取り組みとなる。

「AI ビジネスエンジニアリングプログラム」が開講するコースは次の4つで、各コースは2時間の授業を8回で構成されている。

1) AI基本コース: AI活用を検討するビジネス・パーソンを対象に、AIの技術動向や活用法、法的課題やプロジェクト実施時の考慮点などを通して、AI導入プロジェクトの企画立案能力の習得を目指す。

2) AIビジネスコース:企業のIT部門、エンジニア等を対象に、実際のAI事例をもとにしたケース・スタディーやディスカッションを通して、AI 導入プロジェクトの提案書作成能力の習得を目指す。

3) AI技術基礎コース: 企業のIT部門、エンジニア等を対象に、既存のAI技術を活用したアプリケーション構築をハンズオン型で体験することにより、Watson認定技術者試験の合格に必要な知識習得を目指す。

4) AI技術上級コース:主にエンジニアを対象に、機械学習・深層学習をはじめ、AIが適用可能な領域、考慮点、限界点などを理解・考察し、新たなAI製品のサービス開発に役立つスキルの習得を目指す。

金沢工業大学では、同コースのトライアル版を2018年2月と3月に開講する。また、同コースの内容を大学生向けにも開発し、2019年から大学一年生向けの選択科目として受講可能にする予定だ。

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