「未来型 中高一貫教育シンポジウム」が12月3日、駒込中学校高等学校にて開催されることが決まった。テーマは『激動の時代を生きる日本の子どもたちへ ~公私の別なくこれからの教育を語りあう~ 』だ。
開催時間は14時30分〜16時30分(開場は14時)。対象は幼稚園・小学校・中学校の子供をもつ保護者で、参加費は無料。
プログラムはまず、白鷗高校附属中学校の善本久子校長が講演し、続いて駒込中学校高等学校の河合孝允校長が講演する。その後、教育評論家・コンサルタントの若泉敏氏を交え、鼎談シンポジウムをおこなう。
若泉氏は今回のシンポジウムの開催趣旨について「公立中学校と私立中学校の学校長がコラボレーションして、保護者に教育の大転換を伝えるセミナーはおそらく全国初です。現在と未来の最新の教育情報を様々な立場から提供し、この先の学校選びおよび進路実現に役立ててもらいたいとの思いから実現しました。
これまで小学校6年生の中学受験を考えなかった保護者の方々、また幼児~小学校低学年の保護者の方々に、遠い将来をここで慮って、お子さまが生きていく未来を考える機会にしていただければ」と語る。
このイベントでは、複雑で変動の大きい今の時代を、わが子がどのように生き抜いて幸福を築いていくのか。不確実性を増す現実社会にわが子の幸せの将来像をどのように描くのか、保護者が今一番知りたいホットな話題を提供していく。
また、2018年から都立白鷗高校附属中学校の入学選抜が変わる。一般枠では適性検査Ⅲが新設され、特別枠A(英検・数検・漢検)は廃止される。一方、海外帰国・在京外国人生徒枠を新たに設置。
善本久子校長のリーダーシップのもと、都立白鷗高校附属中学はグローバル化とダイバーシティに向けて大きく舵を切った。その結果、中3英検準2級合格率90%以上をはじめ中学2年生の主要教科の学力は都立中高一貫校のトップレベルに伸長。今回はその学校改革の実際を講演してもらう。
一方、ICTを取り入れたアクティブ・ラーニングをいち早く開始し、グローバル化、STEM教育など、21世紀に向けた教育改革を次々とおこなっている駒込中学校高等学校の河合校長には、世界と日本の諸情勢を踏まえた教育改革の大きなうねりと、先進的に取り組んできた学園改革のあらましを紹介してもらう。
さらには両校長の対談を通し、新しい学習指導要領の実施をにらんで中学・高校の教育、大学入試がどのように変わろうとしているのかを浮き彫りにしていく。