巻頭言
丸和運輸機関、ファイズ、SBS即配サポートという企業をご存知だろうか。
宅配最大手ヤマト運輸は今春、荷物の取扱量を制限すると同時に、当日配送を縮小すると発表し、荷主との交渉を進めている。
しかし、ヤマト運輸最大の荷主であるアマゾンは、当日配送を含むスピード配送を一層強化する方向だ。特徴的なのが「プライムナウ」である。配送拠点を増やし、サービス地域を拡大する。その配送を担っている企業が、冒頭に挙げた三社などである。
各社とも新たなロジックでイノベーションに邁進する。宅配版ウーバーのような企業もある。
翻って学習塾業界を見る。数多の企業が、規模の大小を問わず、イノベーションに取り組んでいる。そして、成果を挙げる。
子ども人口(15歳未満人口)は75年から連続で減少している。ピークの60%以下にまで減った。しかし、「学習塾白書」にあるように、市場規模は縮小していない。10年スパンでみれば、拡大している。それは、各塾がイノベーションに取り組み、新たな市場ニーズを開拓しているからだ。
自動車業界では、二つのイノベーションが進む。電気自動車と自動運転だ。日米欧中の企業が鎬を削る。グーグルなど異業種からも参戦する。
しかし、その流れに棹差す企業がある。スバルである。自動運転は追求しないと宣言している。企業規模から二兎を追えないと云う。
さて、読者諸兄はどのような取組をお考えだろうか。
(如己 一)
目次
8 CatchUp01 一般社団法人 実践行動学研究所 県下No.1進学塾がレジリエンス・トレーニングプログラムを導入。その理由とは?
10 CatchUp02 緑風塾 幼児教育と英語教育に力点を置いて
12 CatchUp03 大妻中野高等学校 ライティングの指導で真の英語力を育む
14 CatchUp04 株式会社ガウディア子供が楽しく、保護者が満足し、先生が喜びをもって指導できる教室を目指して
16 挑む私学 1 蒼開中学校・高等学校
19 目次・巻頭言
20 NEWS ARCHIVES
42 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
43 【特集】 教育ICT考 2017autumn/winter
52 HOT TOPICS 1教育者としての在り方を見直す「興学社大学」
54 HOT TOPICS 2 次世代型英語教育について考える
56 Special Report 大学入試センターシンポジウム 大学入学者選抜の新展開 新共通テストの課題と個別選抜改革の方向性
60 TOP LEADER Interview 株式会社やる気スイッチグループホールディングス 投資ファンドとの提携による〝第二創業〞でさらる成長を
68 挑む私学 2 鷗友学園女子中学高等学校
70 挑む私学 3 八雲学園中学校高等学校
72 教育サービス業界 企業研究(61) 株式会社桐原書店
75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(286)
76 疾風の如く(100)学友外国語学院こども塾(大阪府)塾長 岡田 真理子さん
78 好機到来(31)キッズアイランド 代表 堺谷 武志さん
80 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(55)
82 白書界隈徘徊話(32) 西村克之
84 自ら動き出すチームにする方法(38) 中谷彰宏
86 陥穽葉書(8)
88 もしも科学の視点が塾であったなら(6)
90 塾の家計簿(6)
92 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(53)
93 芸術見聞録(52)
94 高校生からの子育てハイウェイ(31)
95 塾長の机
96 為田裕行の「教育ICT行」(32)
98 新・授業改革を目指して(99) 石川幸夫
100 林明夫の「歩きながら考える」(147)
102 塾悟性論(8)
104 咲かせよ桜(35) 小林哲夫
108 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(55)
110 論点2017(11) 必要にも拘らず増えないスクールソーシャルワーカー
114 編集後記
116 Book Review
118 塾長のためのガジェット講座