株式会社成学社(大阪市北区、太田明弘代表)は、この4月から大阪市内に海外からの留学生を受け入れる「開成アカデミー 日本語学校」を開校し、7月には日本人が英語の語学研修を受けられる「Kaisei English Academy(KEA)」をフィリピンのセブ島に開校することを、4日に開かれた同社の創業35周年記念祝賀会で明らかにした。
同社によると、大阪市北区の梅田に開校した開成アカデミー 日本語学校は、近年アジア諸国からの留学生の増加にともない、日本の大学や専門学校をはじめとする高等教育機関に進学を希望する学生が増えていることから、日本留学試験や日本語能力試験(N1・N2)の合格に向けた日本語の学習指導はもとより、大学院や研究生を目指す学生に対して研究計画書の書き方や、小論文、面接試験の対策をはじめ、研究活動の場で必要とされるプレゼンテーション能力の養成も行う。
また、日本人のために開校したセブ島のKEAでは、環境変化によるストレスを極力軽減するため、和食中心の食事やウォシュレット付トイレを設置するなど、日本での生活に近い環境を整えた。学習面では午前中にボキャブラリーテストと、午後にライティングテストを毎日実施し、そのテスト結果に連動させたマンツーマンレッスンとグループレッスンを組み合わせて、短期間で効果的に英語力をアップさせる「スパイラル・ラーニング・システム(SLS)」を採用した。
2015年に始めた小規模認可保育所の「かいせいプチ保育園」や認可保育園の「かいせい保育園」は年々拡大しており、今春は新たに3園を開園し計11園になった。
創業35周年を迎えるにあたって謝辞を述べた太田明弘代表は、「どこにでもあるような小さな学習塾がこれまでやって来られたのは、地域社会から生かされた意義があったのではないか、創業35年の節目に、このことをもう一度捉えなおして新たな挑戦を試みたい。学習塾を取り巻く環境は厳しく、今後35周年を迎えるのは次の世代の課題となる。単なる学習塾から、人の成長を育む企業として会社づくりに励んでいきたい」と感謝の気持ちを伝えた。さらに祝賀会に参加していた新入社員に向けて、同社の国際化の意味を込めてこれまでの歩みと歓迎の思いを英語でスピーチした。