リクルート進学総研は、高校の進路指導・キャリア教育の現状を明らかにするため、全国の全日制高校の進路指導主事に対して進路指導の困難度、キャリア教育の進捗状況等についての調査を実施した。一部抜粋して紹介する。
• 進路指導について
■91.9%の教員が、進路指導を「難しい」と感じている。
前回調査(2014年)から引き続き高止まり。
■困難の要因(上位3項目)は「入試の多様化」がトップ(前回4位から上昇)。
難しさを感じる要因は、前回調査4位の「入試の多様化」(25.7%)がトップ。
・前回調査1位の「進路選択・決定能力の不足」は3位、2012年調査1位の「家計面について」は5位。
景況感については回復の兆しを感じさせる結果である一方で、入試制度の多様化が進路指導に影響を与えている。
■大学・短期大学などに期待することは、「入試の種類の抑制」「わかりやすい学部・学科名称」で変わらず、「実際の講義・研究に触れる機会」が増加。
・大学・短期大学などに期待することについては、1位が「入試の種類の抑制」(39.3%)、2位には「わかりやすい学部・学科名称」(36.6%)が入り、入試制度や学部・学科の種類が増加・複雑化している現状が進路指導にも影響していることが明らかとなった。
「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016 」リクルート進学総研調べ