北大の「NITOBE教育システム」は学部では「新渡戸カレッジ」(定員は各学年200人)として13年、大学院では「新渡戸スクール」(修士課程で同60人)として15年に動き出した。国際連盟事務次長を務め、北大出身者を代表する国際人、新渡戸稲造の名を冠した。学部や大学院の教育課程とは独立した国際人材育成の特別課程だ。英語での交渉力と異文化理解力、高度な専門知識を併せ持つ人材の育成をめざす。それを具体化するための仕組みNITOBE教育システムが来春、学部と大学院を橋渡しする形でつながろうとしている。カレッジ入校するには英語試験などに合格する必要がある。入校できるのは大学1、2年生時で、受講は無料。カレッジは最低15単位。英語や海外留学を必修とし、外国人留学生と入り交じって議論するグループワークの時間もある。