国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は10月24日、パリで臨時会合を開き、熊野古道で知られる世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に、近年の調査で特定された参詣道約40キロを追加することを承認した。登録対象の参詣道は計約350キロに延びる。追加されるのは熊野参詣道の中辺路と大辺路、高野参詣道のうち、和歌山県内に位置する22区間。2004年に世界遺産になった後、草木に埋もれていた古道が新たに発掘されたことから、政府が1月に追加申請していた。構成資産の追加は「石見銀山遺跡」に続き国内2例目。