第4回アクティブ・ラーニングフォーラム開催 ゲストとして下村博文元文科相が登壇

一般社団法人アクティブ・ラーニング協会と立正大学が共催する「第4回アクティブ・ラーニングフォーラム(全国教職員研修会)」が8月26日、東京都品川区の立正大学 品川キャンパス内で開かれた。全国の小・中・高校、専門学校・短大・大学の教員約300人が出席した。次期学習指導要領改訂に向け教育現場の関心の高さがうかがえる。

下村博文元文科相

下村博文元文科相

下村博文元文科相がゲストとして登壇し、アクティブ・ラーニング(AL)の重要性や海外に比べ日本のALはまだ成長できる。子どもが意欲を持って授業に取り込める工夫や努力して、日本の教育全体に大きく発信していけるよう応援したいとあいさつした。

子供達に近い教育現場からは、茨城県立並木中等教育学校の中島博司校長と、静岡県立韮山高校の鈴木映司教諭が発表した。

中島校長は自ら考案した「AL指数」や「R80」などの理論を解説し、「ALか講義かという二項対立ではなく、ハイブリッド型の授業がいい。私が理想と考えるのはAL指数20、つまりAL化は授業の学習活動のうち2割」と説明し、授業終わりに80文字以内で学んだ事を書く事。前半40文字、後半40文字でまとめ、前半と後半の間に接続詞を入れる「R80」の説明も行った。
鈴木教諭は、授業支援アプリを活用した、地理の授業を紹介した。

有識者として、上越教育大学教職大学院の西川純教授、東京学芸大学の森本康彦准教授が登壇。

西川教授は「ALだから成績が上がる」、「子どもが分からないと言っているときは、わからない単語が出てきた時に起こる。小学生が容積、代金、など難しい用語を日常的に使わないが問題文には使っている。そこでつまづく」と原因を説明。「子どもがみんなで勉強を分かろうとする文化を作るべき」と、アクティブラーニングの重要性を強調した。
森本准教授は「eポートフォリオ/学習記録データを活用したALと学習評価」について語った。

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