生物学上の250年来の謎「両生類のなかでもイモリだけがなぜ、オトナになっても四肢の再生能力を持つのか」がとけた、と筑波大などのチームが発表した。幼生期の再生能力は成体になるときに失われるが、別の新たな再生メカニズムを獲得することがわかったという。両生類は一般に、幼生期には脚を再生する能力を持つが、変態して成体になると、その能力が低下するか全く失われてしまう。しかしイモリだけは、成体になってからも繰り返し完全に再生することができる。この現象が発見されたのは18世紀中ごろで、仕組みは未解明のままだった。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに30日、論文が掲載された。