国立大学で唯一の伝統医薬を扱う富山大学和漢医薬学総合研究所の民族薬物資料館には、漢方医学や中国医学、インド医学などで使われる生薬約2万8000点が所蔵されている。薬用ニンジンやシナモン類の桂皮など一般にもなじみが深いものに加え、富山の家庭薬「六神丸」に含まれる、ジャコウジカの「麝香」や、熊の胆のう「熊胆」など、珍しいものも多い。生薬以外にも「反魂丹」を製造していた機械、日本や中国の生薬について書かれた本草書なども所蔵、世界の伝統医学の歴史や富山で製薬業が発展した経緯を知ることができる。
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