経団連は9月9日、文部科学省が国立大学に人文社会科学系学部の組織見直しを求めたことについて、安易な見直しに反対する声明を出した。通知の背景に「即戦力を求める産業界の意向がある」との見方を懸念し、「産業界の求める人材像はその対極にある」と文系の必要性を訴えた。経団連は「大学・大学院では、留学など様々な体験活動を通じ、文化や社会の多様性を理解することが重要」と指摘。その上で、文系と理系にまたがる「分野横断型の発想」で、様々な課題を解決できる人材が求められていると主張した。
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