朝日新聞の富山版で面白い記事が目に止まった。見出しが「小6理科、全国トップ」とあり、富山県の今年の成績は、順位が回復した昨年に続き、全国で上位を維持する結果となった、とある。もともと富山県の成績は、同調査が始まった07年度は全国トップクラスだったが13年に下がった。が、県教委の改善策が功を奏して、今回は小6、中3とも全教科で順位が1ケタとなり、特に小6の理科は全国トップとなったとまとめた。蛇足が凄い。富山の子ども達よ、もっと勉強しろと激励叱咤するのである。勿論、学力調査と同時に実施されたアンケート(ビッグデータ)をもとにしてであるが。
秋田、福井の最上位2県と富山県の生徒の「学び」にはどんな違いがあるのか。学力調査と同時に実施されたアンケートから探った、
高校受験を来年に控えた中学3年生の回答をみると、平日、学校の授業時間以外に1時間以上勉強する生徒(2時間以上や3時間以上の生徒も含む)の割合は、秋田80・7%、福井74・6%に対し、富山は全国平均69%を下回る62・9%だった。
一方、平日、学校の授業時間以外にまったく勉強しない割合は、富山が5%で全国平均5・3%に近く、福井は2・2%。秋田は0・7%と低かった。
学校の授業の予・復習に関する数字にも違いが出た。「予習を家でまったくしていない」割合は富山が23・9%で、福井は18・5%、秋田は17%だった。ただ、いずれも全国平均27・2%より低かった。
「復習をまったくしていない」割合は、富山が15・9%で全国平均16・5%に近く、福井は11・1%、秋田はわずか2・3%だった。両県では、「勉強しない層」が富山より薄いことがうかがえる。
さらに、蛇足の蛇足。学習塾に通っている割合(家庭教師含む)は富山と福井がほぼ同じ5割。秋田が3割で、いずれも全国平均の6割を下回った、と記した。