大学の農学系学部で、女子学生の割合が年々増えている。理系の女子学生を指す「リケジョ」ならぬ「ノケジョ(農学系女子)」という呼び方も登場している。今年度の宮崎大農学部入学者267人のうち、女子学生は124人で46%を占める。1989年(平成元年)度の21%から倍増した。現在は植物生産環境科、森林緑地環境科、応用生物科など6学科。学科再編でカリキュラムの多様化が進むに伴い、女子が増えたという。文部科学省の調査によると、89年度に20%だった全国の農学部の女子学生の割合は、2014年度に43%になった。食や健康など、生活と結びついたテーマを扱う学部が増えていることが背景にあるようだ。