月刊私塾界2015年3月号(通巻407号)

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巻頭言

本誌1月号に驚かれた方が多いことと思う。
昨年暮れに開催されたプレミアムセミナーが詳報されている。そこには開成中学高等学校柳沢幸雄校長と灘中学高等学校和田孫博校長が、パネリストとして登場している。何と東西の雄、揃い踏みである。その両雄を京都大学山極壽一総長の論が覆う。何と豪華なメンバーではないか。しかもこれが学習塾のセミナーで、である。10年前では考えられなかったことだ。教育界も変わったのである。
世界に大きな変化が訪れる。
第4次産業革命が始まろうとしている。「Industry4.0」である。キーテクノロジーはITだ。ネットワークに接続された機器同士が、自律的に協調動作する「M2M(Machine to Machine)」、ビッグデータの活用、生産系以外の開発や販売、ERP(Enterprise Resource Management、企業資源計画)にまで及ぶ。
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)も、世の中を変える大きな要素である。
次のようなことも起ころうとしている。統計物理学を用い、新たなアルゴリズムによる人工知能を駆使し、人間行動のビッグデータを解析する。すると人間の行動を予測し、幸福を追求できることが解って来た。人間の任意の行動が、エネルギー保存法則をベースにした方程式で表せる。非常に簡単な方程式なのだ。方程式で表せる、ということは、未来を予測できることを意味する。
誰もが幸福を予測できる時代がやって来る。

(如己 一)

目次

  • 8 挑む私学
    学校法人 佐藤栄学園
    埼玉栄中学・高等学校
    自ら磨き、輝かせることのできる学校
  • 11 目次・巻頭言
  • 12 NEWS ARCHIVES
  • 32 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 33 【特集①】採用氷河期にどう立ち向かうのか?
  • 42 【特集②】公開企業塾の2015年3月期 第3四半期決算を読む
  • 52 TOP LEADER
    理究グループ
    質を高めることに力を注ぐ塾事業と、積極的な展開を続けていく保育業
    インタビュー
    代表取締役社長 米田 正人氏
    「人と違っているほうがいい」
    ゆっくりかつ着実に、独自の道を歩む理究の真髄と
  • 58 HOT TOPICS ①
    自治体が企画。地域の中学生を対象とした『英語による即興型ディベートスクール事業』
  • 60 HOT TOPICS ② Z会の新たな教室事業が続々と始動
  • 61 HOT TOPICS ③ 城南進学研究社が開校した特化型の新たな教室事業の狙い
  • 64 教育サービス業界 企業研究(29) 株式会社リバネス
  • 67 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(255)
  • 68 疾風の如く(68)
    高志塾(広島県)
    塾長 取釜 宏行さん
  • 70 challenge~進化形jukuのカタチ(29)関学ゼミナール
  • 72 新米塾長のための 学習塾経営基礎講座(20)
  • 74 自ら動き出すチームにする方法(6) 中谷彰宏
  • 76 学習塾の新ビジネス開拓論(最終回) 末木佐知
  • 78 FC研究所 特別編 開成教育グループ フリーステップ
  • 80 井上郁夫の因数分解(12)
  • 82 新米塾長のための部下とサシで行きたいごはん屋さん(18)
  • 83 芸術見聞録(20)
  • 84 中学生からの子育てスクランブル(36)
  • 85 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 86 高嶋哲夫の「塾への応援歌」(155)
  • 88 新・授業改革を目指して(83) 石川幸夫
  • 90 林明夫の「21世紀の地球社会」(115)
  • 92 咲かせよ桜(4) 小林哲夫
  • 96 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(23)
  • 99 論点2015(2) 知っているようで知らない、社会的養護
  • 102 編集後記
  • 104 Book Review
  • 106 塾長のためのガジェット講座

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