現役大学受験予備校の東進ハイスクールや東進衛星予備校をはじめ、中学受験の四谷大塚やイトマンスイミングスクール等を運営する株式会社ナガセ(東京都武蔵野市、永瀬昭幸代表)は10月27日、株式会社サマデイ(東京都千代田区、相川秀希代表)等が管理・運営する大学受験予備校の「早稲田塾」事業を、会社分割等により設立される新設会社の発行済普通株式を100%取得し、子会社化することを決め、サマデイを含む関連会社5社との間で株式譲渡契約を締結したことを発表した。
新会社の名称は株式会社早稲田塾。同社はサマデイと同じ東京都千代田区六番町6番地4に設立され、代表取締役には永瀬昭幸・株式会社ナガセ代表取締役社長が就任する予定だ。株式1万株を約20億円で取得額し、12月1日に正式発足する。
今回事業譲渡されることになった早稲田塾は、現役高校生を主な対象とした大学受験予備校で、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県に24校を展開しており、受験のみならず、国際舞台にはばたく次世代のリーダーの育成を目標に、きめ細かなプログラムの提供を通じて、特にAO・推薦入試の分野では塾業界においてトップクラスのブランド力を保有している。
塾業界を取り巻く環境は、少子化の進展や競争環境の激化により年々厳しさを増している一方、人物本位の選抜への転換等大学入試制度改革の議論も徐々に具体化しつつある。ナガセは、このような環境変化のなかで、次世代のリーダー育成を目指すため、ノウハウを共有しさらなる発展に繋げたいとしている。
また、サマデイ等が管理・運営する早稲田塾事業に関連する資産・負債に限定して、新設分割等の方式により設立された対象会社に承継させ、当該新設会社の全株式をナガセが取得し、同社の完全子会社として早稲田塾事業を引き続き継続していく。