理研は来年度から、計算速度を京の100倍に向上させた次世代スパコンの開発に着手する。2020年に世界最高水準での運用開始が目標。京の計算速度は毎秒1京510兆回(京は1兆の1万倍)。次世代機はこれを100京回に引き上げ、同時に行える計算の数も京の100倍に増やす。この複合効果で性能は格段に向上。1万種の化合物から薬剤候補を絞り込む計算は、京では2年5カ月かかるが、160分の1のわずか5日半で完了する。創薬や防災などの多様な分野で大規模、超高速のシミュレーションを実現し、日本の国際競争力の維持に役立てる。