片山学園、小学校建設へ 富山市の旧八人町小跡地 2016年4月開校目指す

富山市中心部で小学校の建設を計画している学校法人片山学園(同市)は27日、2016年4月の開校を目標とし、旧八人町小跡地で「片山学園初等部」(仮称)の建設を目指すと発表した。実現すれば富山県内初の私立小学校となる。
会見した片山浄見理事長によると、小学校は片山学園が富山市東黒牧で運営する中高一貫校が進学先となり、小中高一貫とする。定員は1学年2クラス計60人。14年末までに県に設置認可を申請し、認可を受け次第、1年生の募集を開始する。全学年一斉の募集はしない。主要4科目に専門の教諭を配置し、英語教育にも力を注ぐ。
八人町小は05年3月に閉校し、敷地面積8905平方メートルで、現在は3階建て校舎が市教育センターとして活用されている。
片山学園は約3年前から、旧総曲輪小跡地を候補地として市側と折衝してきたが、森雅志富山市長が今年2月、旧総曲輪小跡地に地域医療と介護の拠点施設を整備する公約を示したことから断念した。
再検討した計画では、旧八人町小跡地を市から賃借し、建物を取り壊した上で、鉄筋コンクリート一部6階建ての校舎と体育館を建設する。両施設の総面積は約6千平方メートル。
市は「申し出があれば、跡地の有効活用の選択肢として検討したい」(企画調整課)としている。片山理事長は、15年春に開通する北陸新幹線を利用すれば県外からも入学が可能とし、「街なかの活性化に貢献し、国際社会で役立つ人材を育てたい」と話した。

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