月刊私塾界2026年6月号(通巻542号)...

巻頭言 「自分にはできる」という自信は原動力となる。これは多くのビジネスパーソンが直感的に理解しているだろう。ただし、組織を動かすには、個々人が持つ自信あるいは信念とは別に、もう一つの力が求められる。「このチームならできる」という集合的な信念、すなわち「集団的効力感」である。 複数の...

月刊私塾界2026年5月号(通巻541号)...

巻頭言  ストレスマネジメント。 貴社は取り組んでいるだろうか。 厚生労働省の「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活に強い不安やストレスを感じている労働者は約8割いるという。いうなれば、働く人は「ストレスを抱えているのが当たり前」という状況だ。もちろん、こ...

私塾界リーダーズフォーラム 2026 S/S...

 6月2日(火)に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、「私塾界リーダーズフォーラム2026 Spring / Summer Team It」を開催いたします。 季節講習や新年度の募集を時代のニーズに合わせたスタイルにするための方法を、皆さまとともに考えてまいります。 今回のフォー...

月刊私塾界2026年4月号(通巻540号)...

巻頭言  読者諸氏は生徒の進路指導に際し、高等専門学校(高専)を念頭に置いたことがあるだろうか。 高専は高度経済成長期の1962年に産業界の要請を受け、実践的な技術者養成を目的に創設された。実際に手を動かす中で技術を身に付ける場とした。 従来、高専生の就職先といえば、地元の製造業やイ...

月刊私塾界最新号

月刊私塾界2026年6月号(通巻542号)

巻頭言 「自分にはできる」という自信は原動力となる。これは多くのビジネスパーソンが直感的に理解しているだろう。ただし、組織を動かすには、個々人が持つ自信あるいは信念とは別に、もう一つの力が求められる。「このチームならできる」という集合的な信念、すなわち「集団的効力...

塾ニュース|塾・企業

TOASU、7月1日付で「学研ビジネスブレインズ」に社名変更

学研グループの法人向け人材育成事業を担う中核企業へ  株式会社学研ホールディングスのグループ会社である株式会社TOASUは、2026年7月1日付で社名を「株式会社学研ビジネスブレインズ(Gak...

塾ニュース|教育ICT

都教委、「都立学校AI Lab」始動 中高生が生成AIで社会課題解決に挑戦 アプリ開発やハッカソンを実施

 東京都教育委員会は、都立学校の生徒が生成AIなどのデジタル技術を活用し、社会や地域の課題解決に挑戦する新プロジェクト「都立学校AI Lab」を開始する。生成AIの活用が社会や経済に急速に広がる中、デジタル技術を使いこなし、新たな価値を生み出す人材の育成を目指す。  東京...

塾ニュース|地域教育

ワコム、天草市・専門学校HALと産官学連携 学生200人が地域課題に挑む デジタルアート施策などを制作

 株式会社ワコムは、熊本県天草市と専門学校HAL東京・大阪・名古屋と連携し、学生が地域の実課題をテーマに制作に取り組む産官学連携プロジェクトを開始する。HALの学生約200人が授業の一環として、天草市の地域施策やクリエイティブ課題に向き合い、企画・制作を行う。  今回のプ...

塾ニュース|受験

年内入試の「学力偏重・前倒し」に選抜協議会が釘、2027年度から面接必須化へ 全国の大学長へルール遵守を通知

 文部科学省が設置する大学入学者選抜協議会は5月27日、全国の大学長に対し「大学入学者選抜実施要項の遵守についてのお願い」を通知した。総合型選抜や学校推薦型選抜(いわゆる年内入試)において、一部の大学で学力検査の結果に著しく偏った選抜が事実上の前倒しで行われている事例が見受けら...

小中高教員の約9割が生成AIの効果を実感 デジタル・ナレッジ調査 活用成熟度が高い学校ほど有用性評価も高く

 デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は、小中高の教員を対象に実施した「学校における生成AI活用の実態」に関する調査結果を公表した。調査では、教育現場で生成AIの活用が校務効率化や授業準備を中心に広がっており、教員の約9割がAI活用による効果を実感していることが明らかになった。

 調査は2026年4月20日から23日にかけてWebアンケートで実施。小学校、中学校、高校の校長、副校長・教頭、主幹教諭、主任教員、ICT担当教員、一般教員の計133人を対象とした。

 校務でのAI利用率は84.2%に上った。主な用途は、会議・報告資料の作成、行事・イベントの企画、連絡文書やお知らせの作成などで、日常的な事務作業の効率化に活用されている。授業準備での利用率も74.4%となり、教材作成での利用が最も多かった。

 一方で、学校内の利用ルールやガイドライン整備、教員研修の実施状況には学校間で差がみられた。「ルールやガイドラインが未整備」「指導方法が分からない」といった声も多く、活用が進む一方で、運用体制の整備が課題となっている。

 生徒による生成AI利用も広がりつつある。教員の回答では、「授業で利用させたことがある」が18.8%、「自主利用を把握している」が25.6%、「自主利用の可能性はあるが把握していない」が33.8%だった。利用用途は調べ学習、発表資料作成、探究学習などが中心となっている。

 教員側には、学習効果への期待がある一方で、思考力低下やAIへの依存、情報の正確性への不安もある。自由記述では、「AIを使ったかどうか判別が難しい」「生成される情報の精度に不安がある」といった声が目立ち、評価方法や指導方法の確立が今後の課題として浮かび上がった。

 今回の調査では、教員の利用状況、学校のルール整備、推奨・契約ツールの有無、教員研修の実施状況などをもとに、学校の「AI活用成熟度」を4段階に分類した。その結果、AI活用成熟度が高い学校ほど、AIの効果実感や有用性評価も高い傾向が確認された。

 また、AI活用が進むにつれて、教員の懸念内容にも変化がみられた。初期段階では「学力低下」への不安が目立つ一方、成熟度が高い学校では「運用・管理」や「校内ルール整備」への関心が高まる傾向があった。生成AIの活用が定着するにつれ、課題は導入そのものから、いかに安全かつ効果的に運用するかへ移っている。

 デジタル・ナレッジは、今後の学校現場におけるAI活用には、教員研修や活用事例の共有に加え、LMSなど学習基盤との連携、安全な利用環境の整備が重要になるとしている。

 生成AIは、校務負担の軽減だけでなく、授業づくりや探究学習の支援にも活用が広がっている。今回の調査は、学校単位でのルール整備と研修体制が、AI活用の定着と教育効果の実感を左右することを示す結果となった。

河合塾学園ドルトンスクール、公式サイトを全面刷新 NY本校との提携50周年を機に理念や学びの発信を強化

 河合塾グループの幼児・児童教育機関である河合塾学園ドルトンスクールは、公式Webサイトを全面リニューアルした。アメリカ・ニューヨークの「THE DALTON SCHOOL」との提携50周年を迎えることを機に、教育理念や日常の学び、東京校・名古屋校の情報をより分かりやすく発信する。

 ドルトンスクールは1976年、ニューヨークのTHE DALTON SCHOOLと提携して以来、「自由」と「協同」を軸とするドルトンプランに基づいた教育を実践してきた。今回のサイト刷新では、保護者や在校生、卒業生、地域関係者に向けて、同校の教育方針や子どもたちの成長過程をより伝わりやすく示すことを目的としている。

 新サイトでは、UI・UXやコンテンツ構造を見直し、年齢に応じたコース情報、各校舎の入学情報、イベント情報などを整理した。スマートフォンなどモバイル端末での表示にも対応し、利用者が必要な情報にアクセスしやすい設計とした。

 また、教育理念だけでなく、探究学習や学内外の活動、卒業生や地域とのつながりを感じられるコンテンツも拡充した。これまでアーカイブ化されていた情報を整理し、サイト全体の構造をスリム化することで、日常の学びの様子をよりタイムリーに発信できる体制を整えた。

 メインビジュアルには、「学びが未来へ広がっていくドーム」をモチーフにしたデザインを採用した。教室、実験、探究、自然、地域社会との交流など、ドルトンスクールの多様な学びが一つの世界としてつながっていく様子を表現している。子ども自身が学びを選び取る主体性や、多様な他者との対話・協同を通じた成長を視覚的に示した。

 今後は、保護者や卒業生、地域社会とのつながりを深める情報発信に加え、提携50周年の特設ページなども順次拡充する予定だ。各校舎で実施するイベント情報なども公式サイトで発信していく。

 幼児・児童教育の分野では、教育内容だけでなく、理念や日常の学びをどのように保護者へ伝えるかが重要性を増している。今回のリニューアルは、学校のブランド価値や教育方針を可視化し、保護者との接点を強化する取り組みとして注目される。

ワコム、天草市・専門学校HALと産官学連携 学生200人が地域課題に挑む デジタルアート施策などを制作

 株式会社ワコムは、熊本県天草市と専門学校HAL東京・大阪・名古屋と連携し、学生が地域の実課題をテーマに制作に取り組む産官学連携プロジェクトを開始する。HALの学生約200人が授業の一環として、天草市の地域施策やクリエイティブ課題に向き合い、企画・制作を行う。

 今回のプロジェクトでは、天草市の各部署から提示された課題をもとに、学生がチームごとに制作テーマを選ぶ。課題には、「デジタルアートの島創造事業」のWebページデザインやブランドムービー、若者向けのチラシデザイン、地域産品や観光資源のPRに関する販促物などが含まれる。

 制作期間中には、天草市とワコムによる中間確認の機会を設ける。8月に審査を行い、9月に結果を発表する予定。優秀作品については、天草市の各施策での活用も検討される。

 天草市は、ゲーム、アニメ、映像などのデジタルコンテンツ産業を創出し、人が集まる島を目指す「デジタルアートの島創造事業」を進めている。今回の連携では、こうした地域施策と連動し、学生がクリエイティブの視点から地域課題の解決に挑戦する。

 学生にとっては、教室内の課題制作にとどまらず、実際の自治体施策を題材に社会とつながる制作を経験する機会となる。地域の魅力発信や若者向け施策、観光・産業振興などをテーマに、企画立案から実制作までを一貫して学ぶ。

 ワコムはこれまで、HAL各校に導入された液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 27」や、教材として採用されている「Wacom Intuos」などを通じて、学生のデジタルクリエイティブ環境を支援してきた。今回のプロジェクトでは、制作環境のサポートに加え、天草市在住クリエイターによるオンラインセミナーなども実施する。

 学生が取り組むテーマは、「デジタルアートの島創造事業」の関連デザインのほか、クリエイター誘致、就職マッチング、天草のおさかな魅力再発見事業、旬のかんきつ類のPR、雲仙天草国立公園70周年に合わせた販促物、ニュースポーツ普及の紙芝居制作、子育て支援を視覚化するプロジェクトなど多岐にわたる。

 専門学校HALは、企業と連携して実社会の課題に取り組む「産学直結ケーススタディ」を重視しており、今回の取り組みもその一環となる。天草市にとっては、若い世代の感性やデジタル表現を地域施策に取り入れる機会となる。

 デジタル人材の育成と地域課題解決を結び付ける産官学連携は、専門学校教育における実践型学習の重要なモデルになりつつある。ワコム、天草市、HALによる今回の取り組みは、次世代クリエイターの育成と地域のクリエイティブ活用を同時に進める事例として注目されそうだ。

学研グループ、インドネシア工業団地で人材育成実証 丸紅グループと協業 製造業向け「現場人材」育成へ

 学研ホールディングスのグループ会社であるGakken Turkey Inovatif Eğitim A.Ş.(学研トルコ)は、丸紅の子会社が運営するインドネシア・西ジャワ州のMM2100工業団地で、製造業人材育成プラットフォーム「Professional Gemba Learning Program」の実証事業を開始した。5月20日から取り組みを始めており、実証後の本格展開を検討する。

 MM2100工業団地は、丸紅グループのPT. Megalopolis Manunggal Industrial Developmentが運営するインドネシア最大規模の日系工業団地。多数の日系・外資系製造業企業が進出しており、現地スタッフのスキル向上や次世代リーダー育成へのニーズが高まっている。

 今回の実証事業では、同工業団地で働く約12万人の現地人材を視野に入れ、入居企業のスタッフを対象にアセスメントや研修プログラムを提供する。スキルの可視化、階層別・専門性別の学習、次世代リーダー育成ロードマップの策定支援などを通じて、製造現場の人材育成を体系化する。

 プログラムでは、日本が強みを持つカイゼンなどのものづくり哲学や現場改善の考え方に加え、データに基づく人材育成手法を現地向けに展開する。PT. MMIDは研修会場や入居企業ネットワークを提供し、学研グループは教育コンテンツやアセスメントの開発・提供を担う。

 学研グループは中期経営計画の重点戦略の一つとして、グローバルサウスへのサービス拡大を掲げている。学研トルコはその一環として、トルコを拠点に産業人材育成事業を展開してきた。インドネシアでの取り組みは、トルコに続く新たな展開となる。

 同社は、ものづくり系のリカレント教育に加え、日本語教育や日本文化に関するコンテンツも提供することで、現地で活躍する「知日産業人材」の育成を目指す。グローバルサウス地域では日系企業の進出拡大が見込まれており、安定的な人材供給につなげる狙いがある。

 少子化が進む日本国内では、教育企業にとって海外市場や社会人教育、産業人材育成は成長領域の一つとなっている。学研グループによる今回の実証事業は、教育コンテンツを学校教育の枠にとどめず、海外の製造現場や企業研修へ展開する事例として注目されそうだ。

大学横断型PBL「SCP」始動 香川大・専修大・山梨県で実証 金融教育を入口に社会課題へ挑戦

 一般社団法人日本金融教育支援機構と一般社団法人観光クロスオーバー協会は、2026年度から大学横断型PBLプログラム「SCP(Social Cross Project)」を始動する。香川大学、専修大学、山梨県の「山梨Miraiプロジェクト」参加大学などで実証を始め、単位認定制度と連携した新たな実践型学習モデルの構築を目指す。

 SCPは、金融教育を入口に、地域課題、観光、キャリア教育など多様なテーマに大学生が主体的に取り組む大学合同プロジェクト。中高生向け金融教育動画コンテスト「FESコンテスト®」を共通テーマとして活用し、大学や地域の枠を越えた学生コミュニティの形成を図る。

 参加学生は、各地域でワークショップの企画・広報・集客・運営・振り返りまでを実践する。あわせて、起業家、金融機関職員、自治体職員、教育関係者などをゲストスピーカーとして招き、多様なロールモデルと出会う機会を設ける。

 背景には、若者が社会と接点を持ち、多様な大人や仲間と出会う機会の地域差がある。日本金融教育支援機構は、金融教育を単なる知識習得ではなく、将来の選択肢を広げる学びと位置付けてきた。今回のSCPでは、大学生自身が中高生への学びを支援しながら、社会課題と向き合う仕組みをつくる。

 実施期間は2026年4月から2027年3月まで。4月から全国の学生募集やコミュニティ形成、事前研修を始め、6月以降に実践活動を展開する。主な活動には、FESコンテスト関連ワークショップの企画・運営、大学横断オンラインミーティング、ゲスト講演、地域課題に関する学習、学生実行委員会の運営、地区大会・全国大会の支援などが含まれる。

 2026年度は実証期間と位置付け、今後は参加大学や連携地域の拡大を進める。将来的には全国100大学との連携を目指し、大学生、中高生、社会人が地域や所属を越えて学び合う全国規模のコミュニティ形成にも取り組む。

 大学教育では近年、実社会の課題に向き合うPBL型授業や、地域・企業と連携した実践的な学びが重視されている。SCPは、金融教育、地域活性化、キャリア形成を横断的につなぐ取り組みとして、大学教育における新たな共創型PBLのモデルとなりそうだ。

都教委、「都立学校AI Lab」始動 中高生が生成AIで社会課題解決に挑戦 アプリ開発やハッカソンを実施

 東京都教育委員会は、都立学校の生徒が生成AIなどのデジタル技術を活用し、社会や地域の課題解決に挑戦する新プロジェクト「都立学校AI Lab」を開始する。生成AIの活用が社会や経済に急速に広がる中、デジタル技術を使いこなし、新たな価値を生み出す人材の育成を目指す。

 東京都教育委員会は昨年5月、全都立学校に生成AI利用環境「都立AI」を整備し、児童・生徒が学習の中で生成AIを活用する取り組みを進めてきた。今回の「都立学校AI Lab」は、その学びをさらに発展させるもので、AIと対話して発想を広げる段階から、実際に課題解決型のプロダクトを開発する段階へと学習を深める。

 プログラムは、生徒の習熟度に応じて初級・中級・上級の3段階で構成する。初級では、AIアプリ開発の基礎を動画教材で学ぶオンラインプログラムを実施する。対象は、都立学校に通う中学生・高校生で、配信期間は2026年7月から2027年3月までを予定している。

 中級では、アプリ開発ワークショップを実施する。デザイン思考やAIアプリ開発の基礎を学び、実際にアプリ開発を体験する内容で、集合型と学校開催型の2形式で行う。集合型はデロイト トーマツ東京オフィスでの開催を予定し、定員は150人。学校開催型は都立学校8校で、2026年9月から12月にかけて実施する予定だ。

 上級のハッカソン・コースでは、高度な課題解決を目指す高校生40人を対象に、メンターの伴走支援を受けながらAIアプリ開発に挑戦する。2026年9月から2027年1月にかけて、デザイン思考、データサイエンス、AIアプリ開発に関する知識を学び、課題の検討から開発までを進める。2027年1月下旬には成果発表、審査、表彰式を行う予定だ。

 中級プログラムの集合型ワークショップについては、6月12日から参加募集を開始した。アプリ開発に関心のある都立学校の中学生・高校生であれば参加できる。

 生成AIを使うだけでなく、社会課題の解決に向けて自らプロダクトをつくる経験は、今後の探究学習やSTEAM教育にもつながる。東京都の取り組みは、AI時代に求められる実践的なデジタル人材育成のモデルとして注目されそうだ。

TOASU、7月1日付で「学研ビジネスブレインズ」に社名変更

学研グループの法人向け人材育成事業を担う中核企業へ

 株式会社学研ホールディングスのグループ会社である株式会社TOASUは、2026年7月1日付で社名を「株式会社学研ビジネスブレインズ(Gakken Business Brains Co., Ltd.)」へ変更する。法人・社会人向け事業ブランド「学研ビジネス」の立ち上げに伴うもので、企業向け人材育成・組織開発事業の中核企業としての位置付けを明確にする狙いがある。

 学研ホールディングスは5月、法人・ビジネスパーソン向けの新サービスブランド「学研ビジネス」を発表した。企業を取り巻く経営環境が複雑化する中、単なる研修提供にとどまらず、企業の将来像の実現に向けて伴走する人材開発サービスの展開を目指している。

 今回の社名変更は、そのブランド戦略の一環として実施されるもの。新社名のもと、同社は人材育成や組織開発に関する課題解決を支援する「伴走型パートナー」としての役割を強化していく。

 同社はこれまで、企業研修や人材開発支援を中心に事業を展開してきた。今後は「学研ビジネス」が提供する各種ソリューションの企画・開発から実施までを一貫して担い、企業の人材戦略や組織変革を支援する体制を強化する。

 新社名に採用された「Business Brains」には、企業の課題解決に向けて顧客とともに知恵を出し合い、目標達成まで伴走する存在でありたいという思いが込められているという。

 学研グループは教育事業で培った知見を生かし、近年はリスキリングや人的資本経営への関心の高まりを背景に、企業向け人材育成市場での事業拡大を進めている。今回の社名変更は、同グループが法人教育分野への取り組みをさらに強化する姿勢を示すものといえそうだ。

LINE WORKS、シフト管理アプリを提供開始

希望シフト回収から作成・共有まで一元化

 LINE WORKS株式会社は6月11日、ビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」と連携する新サービス「シフト管理」アプリβ版の提供を開始したと発表した。希望シフトの回収からシフト表の作成、共有までをLINE WORKS上で完結できるようにし、店舗や現場のシフト管理業務の効率化を支援する。

 飲食店や小売店、各種サービス業などシフト制で運営される現場では、勤務希望の回収や調整に多くの時間を要するケースが少なくない。紙やExcel、スプレッドシートによる管理が依然として残る中、共有漏れや管理業務の属人化が課題となっている。

 今回提供を開始した「シフト管理」アプリは、こうした現場課題の解決を目的に開発された。管理者はLINE WORKS上で対象スタッフへ希望シフトの提出依頼を一括送信できるほか、提出状況の確認や未提出者へのリマインド通知も行える。

 スタッフ側は専用画面から勤務可能日や時間帯を選択するだけで希望シフトを提出できる。過去に提出したシフト内容を複製して再利用する機能も備え、入力の手間を軽減する。

 シフト表の作成では、提出された希望シフトや勤務条件を参照しながら管理者が配置を決定できるほか、自動割り当て機能も利用可能。作成したシフトは対象スタッフへ一括配信され、確認画面上でシフト交代の依頼や調整も行える。

 また、複数店舗や多人数のスタッフを抱える事業者向けに、店舗ごとの提出状況管理や一括通知機能も搭載した。シフト提出期限や勤務当日のリマインド通知も自動化されるため、管理者の負担軽減と運営効率向上が期待される。

 本アプリはLINE WORKSのアプリディレクトリから追加でき、契約プランを問わず無料で利用できる。LINE WORKSは今後、正式版リリースに向けて機能改善や強化を進める方針だ。

 学習塾や教育機関においても、講師やスタッフのシフト管理は重要な業務の一つとなっている。特に個別指導塾や学童保育、複数教室を運営する教育事業者では、人員配置の最適化や管理業務の効率化が求められており、こうしたシフト管理ツールへの関心は今後さらに高まりそうだ。

秀英予備校、新任取締役候補を選任

現場経験豊富な中島氏と横山氏を起用

 株式会社秀英予備校は、6月2日開催の取締役会において、新任取締役候補者2人を決定した。6月26日に開催予定の第43期定時株主総会で正式に選任される見通し。

 新たに取締役(監査等委員を除く)候補となったのは、第1事業本部長兼静岡東部第1本部長を務める中島秀一氏(53)。また、監査等委員である取締役候補には、元静岡新聞社・静岡放送取締役の横山秀雄氏(69)が選ばれた。

 中島氏は1996年に秀英予備校へ入社後、静岡、神奈川、北海道など各地域の事業本部長を歴任。2024年には第4事業本部長兼北海道第1本部長に就任し、2026年3月からは第1事業本部長兼静岡東部第1本部長を務めている。入社以来30年にわたり教室運営や地域事業の拡大に携わってきた現場経験豊富な人材として、経営体制への参画が期待される。

 一方、監査等委員候補の横山氏は1979年に静岡新聞社・静岡放送へ入社。企画事業局長、読者プロモーション局長を経て、2016年には取締役に就任した。2024年からは同社相談役を務めており、企業経営やメディア事業で培った知見を活かし、ガバナンス強化への貢献が期待される。

 秀英予備校は静岡県を発祥とする総合学習塾として全国展開を進めており、小中学生から大学受験生までを対象とした教育サービスを提供している。今回の役員人事は、教育現場に精通した内部人材の登用と外部有識者の起用を通じて、経営基盤の強化と持続的な成長を図る狙いがあるとみられる。

湘南ゼミナール、無料体験参加者をプロ野球観戦に招待

横浜DeNAベイスターズ「STAR BOXシート」キャンペーン実施

 株式会社湘南ゼミナール(東京都渋谷区)は、オフィシャルスポンサーを務めるプロ野球・横浜DeNAベイスターズとの連携企画として、「横浜DeNAベイスターズ STAR BOXシート招待キャンペーン」を実施すると発表した。

 期間中に同社の「総合進学コース」の無料体験授業に参加した生徒・保護者を対象に、抽選で10組50名を横浜スタジアムの特別観戦席「湘南ゼミナール 楽しく学べる STAR BOXシート」へ招待する。

 対象となるのは、6月体験、7月+夏期講習体験、夏期講習+9月体験のいずれかに参加した家庭。応募締切は7月31日で、無料体験申込時に配布される専用応募フォームから申し込む。

 招待席となる「湘南ゼミナール 楽しく学べる STAR BOXシート」は、同社が横浜DeNAベイスターズとのスポンサー契約に伴いネーミングライツを取得したグループ観戦席。4〜5人がゆったりと利用できるボックス型シートで、家族や友人同士で試合観戦を楽しめる。

 湘南ゼミナールは神奈川県を中心に展開する進学塾として知られ、2023年にはブランドパーパスとして「楽しく学ぶ毎日が、君をトップ校へ導く」を掲げた。今回の企画も、その理念を体現する取り組みの一環と位置付ける。

 同社は、同じ横浜発祥の企業として挑戦を続ける横浜DeNAベイスターズに共感し、長年にわたりスポンサー活動を展開してきた。今回のキャンペーンについては、「これから学びに挑戦する子どもたちに、プロスポーツの熱気や感動を体感してもらい、日々の学習への意欲向上や家族との思い出づくりにつなげてほしい」としている。

 学習塾業界では近年、体験授業やイベントを通じたブランド訴求や地域との接点づくりが活発化している。スポーツ観戦と学習機会を組み合わせた今回の取り組みは、塾選びのきっかけづくりと地域密着型のブランディングを兼ねた施策として注目される。