東京都調査、ネット上で知らない人との交流増加も課題
東京都は4月23日、令和7年度「児童・生徒のインターネット利用状況調査」の結果を公表した。都内公立学校の児童・生徒が家庭学習で生成AIを利用した経験がある割合は38.0%となり、前年度の16.9%から2倍以上に増加した。生成AIが子どもの学習現場に急速に浸透している実態が明らかになった。調査によると、「家でインターネットを使って学習をする時に生成AIを使ったことがある」と答えた児童・生徒は、わずか1年で21.1ポイント上昇した。東京都は、利便性の高まりとともに、生成された情報をうのみにしない姿勢や、正確性を見極める情報リテラシーの育成が重要だとしている。これを受け、東京都教育委員会は児童・生徒向け、教員向けの「生成AIリテラシー教材」を都内公立学校に提供し、適切な活用方法の指導を進めている。
一方、インターネット利用に伴う安全面の課題も浮き彫りとなった。SNSやオンラインゲームなどを通じて、知らない人と「いいね」を押し合う、コメントを書き込むなど何らかのやり取りをした経験がある児童・生徒の割合は増加傾向にある。やり取りのきっかけとなった話題は、ゲーム、アニメ・漫画、趣味に関する情報交換など、子どもたちにとって身近なテーマが中心だった。保護者や学校が把握しにくい形でコミュニケーションが進んでいる実態もうかがえる。東京都教育委員会は、情報教育ポータルサイト「とうきょうの情報教育」で「GIGAワークブックとうきょう」などの教材を公開し、SNS利用やネットリスクへの対応を含めた情報活用能力の育成を進める方針だ。生成AIの普及が学びの可能性を広げる一方、正しい使い方やネット安全教育の重要性は一段と高まっている。



