子どもと向き合う時間の創出へ、タオが新機能を追加
株式会社タオ(滋賀県草津市)は5月29日、学習塾や放課後等デイサービス、フリースクール向けICT教材「天神X」の先生用管理アプリに、生成AIを活用したコメント作成支援機能を追加したと発表した。生徒の学習データをもとにAIがコメント案を生成し、指導者の業務負担軽減と、生徒・保護者とのコミュニケーション充実を図る。
「天神X」では従来から、学習後に教師が生徒一人ひとりへコメントを送る機能を搭載している。学習内容や理解状況に応じた声かけを行うことで、生徒の学習意欲向上や成長記録の蓄積につなげてきた。一方で、個別最適化されたコメント作成には時間を要し、現場では業務負担の一因にもなっていた。
今回追加された機能では、生徒の学習履歴や到達状況をAIが分析し、コメント文の“たたき台”を自動生成する。教師は生成された文章をもとに、自身の言葉で加筆・修正を行うことで、短時間で個別性の高いフィードバックを作成できるという。
同社は、AI導入の目的について「テクノロジーによって業務を効率化し、教師が子どもや保護者と向き合う時間を増やすこと」にあると説明する。学習塾での講師経験を持つスタッフからは、「これまで走り書きになりがちだったコメントを、より丁寧な言葉として届けられるようになる」といった声も上がっている。
教育分野では近年、生成AIを活用した教材作成や校務支援の取り組みが広がっている。一方で、AIによる自動化が教育現場のコミュニケーションを希薄化させる懸念も指摘される。こうした中、同社はAIを“教師の代替”ではなく、“対話を支える補助ツール”として位置付けている点を特徴としている。
タオは今後も、教育・福祉現場におけるICT活用を通じ、指導者の負担軽減と個別支援の充実を進めていく方針だ。



