巻頭言
今年度の夏期行事には、何か新機軸がおありだろうか。昨年同様では世の中から取り残される。ましてや例年通りでは、変化が早い現代社会で何周も遅れをとってしまう。退歩と同じである。
アクティブ・ラーニング、アダプティヴラーニング、プログラミング教育、STEM、STEAM、探究学習、英語4技能等々。ICTを駆使したもの、伝統的な紙媒体を使用した教材やシステム。これまた多岐に渡る。しかも毎年ヴァージョンアップされる。
何をどう選び導入するか、大いに悩む。研究が必要である。
少々時期が遅いかも知れぬが、今年の夏期行事で何かを試してみては如何だろうか。通年授業導入には二の足を踏むとしても、単発の講座で実験してみてはどうか。
実験導入すれば、実体験として評価できる。1日3コマ、4日間の講座を組めば、約3ヶ月分の授業時間に相当し、効果測定も可能だ。繰り返しが必要なものは、長期で組めば良い。実験方法は他にもある。工夫してみては如何か。
導入効果に懐疑的であれば、授業料無料で、一部の生徒に対してだけ実施すれば良い。
数百年続く老舗も、日々商品開発に励む。常に改革に勤しむ。そうでなければ時代の変化に置いていかれる。
変えてはならないものは勿論ある。しかし、変えなければならないものも沢山ある。
学習塾も同じだ。時には、教育理念や経営理念でさえ見直さなければならない場合がある。奮闘を期待する。
(如己 一)
目次
6 CatchUp01 T-KIDS株式会社
自由に選べる、新しい学びのスタイルを
8 CatchUp02 和光高等学校
ICTを活用したアクティブ・ラーニング
10 CatchUp03 翼学院グループ
学習指導と福祉のワンストップサービスで支える
12 挑む大学 聖徳大学・聖徳大学短期大学部
16 挑む私学 聖徳大学附属女子中学校・高等学校
19 目次・巻頭言
20 NEWS ARCHIVES
44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
45 【特集】教育ICT 考 2017spring/summer
アダプティブラーニングの実力はいかに
58 CatchUp04 株式会社アスデザイン
新たなアニメーションソリューションとスマートスタディの活用
60 CatchUp05 文教学院
世田谷から世界の子供たちを支える
62 協心塾力 株式会社理究
教育ICTサービスを最大限に活用
64 TOP LEADER Company 株式会社成学社
“育”の分野で社会貢献を果たす、それが最大のミッション。
72 特別インタビュー
ピグマリオン学育研究所 所長 伊藤 恭 氏
関西の幼児教育の雄、全国の学習塾との共同事業を強化
76 Special Report 探究学習を〝探究〟する教育サミットが開催
78 挑む私学 鈴鹿中等教育学校
80 教育サービス業界 企業研究(56) グローバル・コミュニケーション&テスティング
83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(281)
84 疾風の如く(95)Study Room(京都府)原田 翔一さん
86 好機到来(26)株式会社CLフォーラム.代表 遠藤 悠記さん
88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(50)
90 白書界隈徘徊話(27) 西村克之
92 自ら動き出すチームにする方法(33) 中谷彰宏
94 陥穽葉書(3)
96【新連載】もしも科学の視点が塾であったなら
98【新連載】塾の家計簿
100 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(47)
101 芸術見聞録(47)
102 高校生からの子育てハイウェイ(26)
103 クロスワードパズル「塾長の机」
104 為田裕行の「教育ICT行」(27)
106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(13)
108 林明夫の「歩きながら考える」(142)
110 塾悟性論(3)
112 咲かせよ桜(30) 小林哲夫
116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(50)
118 論点2017(6) インターナショナルスクールとは?
そして、設立しよう!プリスクール型インターナショナルスクール
122 編集後記
124 Book Review
126 塾長のためのガジェット講座